2016年10月24日
電動ガンのホップパッキンについての検証1
週末にかけて、これまで徒然書いてきた内容(仮説)について、一部検証を行ってきたことを書いていきたい。
電動ガンにガスブロやVSRタイプの切り欠き仕様であるバレルを入れてみた。
目的は
①「ノズルが押し出したBB弾が毎回、定位位置にセットされているか」
②「ハイブリッドチャンバーの特徴であるホップ回転をかける凸部(以下、凸部)の形状は有効であるか」
という2点を検証するためである。
これは電動ガンではなくG17用のPDIパルソナイトバレルである。
ダイアモンドツールとゴム砥石で切り欠き部を縦長に拡大した。
ホップチャンバーは、うましか甘口を使っている。
検証用というより、比較用といったところか。
検証
①「ノズルが押し出したBB弾が毎回、定位位置にセットされているか」
さて、この仮説については、まずガンジニアがYOUTUBEにアップしている動画が発案のベースとなっている。
その動画とは、電動ガンのノズルの動きをハイスピードカメラで撮影した動画である。
ノズルが前後運動をする中で、タペットプレートがセクターにあるカムから解放されて、スプリングの力で一番前に前進した後、バウンドして跳ねていた。
このことが通常の電動ガンで発生しているならば、ホップチャンバー凸部付近でBB弾が定位位置に収まらずに毎回微妙なズレを生じていると考えた。
ノーマルのホップでは凸部とノズル前進位置の間にわずかな隙間(クリアランス)がある。
特に軽量弾0.2gBB弾を使う場合は、アームからの押し出しが少なく、クリアランスは大きくなる傾向にある。
ハイブリッドチャンバーの場合は、その構造上、ノズルはBB弾を押し出す力はノーマルよりもかかる。
力がかかると言うことは、先に述べたノズルのバウンドが抑えられる。
実際にセミオートで発射される前の弾丸位置を銃口側から測定すると、ほとんどクリアランスは認められない状況であった。
このことから、ハイブリッドチャンバーはBB弾を定位位置にセットしていると考えられる。
実際にG&G0.25g弾での弾道は素直で、40mで幅15cmのパイプに快調にヒットしていた。
しかし、トラブルというか欠点があった。
数発に1発、弾道が暴れるのである。
これについては、チャンバーゴムの弾性が問題ではないかと予想している。
②「ハイブリッドチャンバーの特徴であるホップ回転をかける凸部(以下、凸部)の形状は有効であるか」
これについては、BB弾の重量で左右されないように0.2g 0.25g 0.28g 0.33g の4種で測定した。
結果から書くと、素晴らしい弾道であった。
弾の精度に依存するが、飛距離・グルーピングともに満足行くものであった。
スコープのレティクルを沿う弾道で、大変素直なだんどうであった。
このことから、凸部の形状は最後は△の収束型が有効であることが明らかとなった。(画像は参考例 2点ホップよりも、弾道特性は有効であると考えられる。)
さて、今後はハイブリッドチャンバーゴムの剛性調整やバレル切り欠きの詰めを進めていきたいと思う。
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